台湾人材の特徴や接し方と日本語指導方法-1

グローバル化がますます進行する現代社会。

国際競争力がますます高まる昨今の現代社会においては、海外の優秀な人材をいかに獲得するかが焦点となっています。

今回は、日本に留学、永住、特定技能実習生として活躍する台湾人材の特徴や接し方と日本語指導方法をご紹介しています。

台湾は親日国の一つで、その背景として日本が50年間にわたり統治していたことが挙げられます。台湾人の在留資格別では、永住者が最も多く、技術・人材知識・国際業務、留学、日本人の配偶者、家族滞在と続きます。

本記事では二回に分けて、今回で台湾人の特徴や仕事観を、次回で台湾人に効果的な日本語指導方法を解説していきます。

①台湾人から聞いた台湾人の特徴や考え方

1 台湾人はとにかく真面目である

台湾人は真面目です。仕事において決められたことを守り手順通りにこなしていきます。

台湾国内に製造工場が多くありますが、ライン作業などの決められたことを手順通りスピーディーに処理するのを得意とする台湾人が多いのも頷けます。

また、最近では、会社に属するだけでなく、将来は独立して自分の会社を作ろうという気概ある台湾人も多いと聞きます。

仕事に対して真面目に取り組む姿勢は日本人とよく似ているので、台湾人の仕事に対する姿勢は日本社会でも好まれるでしょう。

ポイント:台湾人は真面目な人が多いです

2 台湾人はスピードが早いが応用的なことが苦手である

台湾人は仕事のスピードが早い人が多いと聞きます。

過程よりも結果を重視する台湾人は、とにかく仕事を処理するのが早いです。

物事に優先順位をつけて仕事をしているからこそでしょう。

ただ、仕事スピードが早い一方で、応用的なことが苦手で細部まで行き届かないという弱点もあります。

これまでのスキルを活かし、新たな顧客を獲得する新規ビジネスのような応用を効かせる仕事についてはあまり得意ではありません。

応用的なことが不得手な台湾人の弱点をカバーできるよう、雇用者側がしっかりとサポートすることが大切です。

ポイント:台湾人は仕事のスピードは早いですが応用的なことが苦手な人が多いです

3 台湾人は日本人に比べて報連相は少ない

台湾人は、日本人ほど報連相(報告・連絡・相談)を頻繁に行うことはしません。

海外の多くの国のように、台湾も自分の仕事役割と権限が明確になるジョブ型採用方式です。自分の仕事役割と権限が明確なので、基本的には自分主体で仕事を進めます。個人ベースで仕事をするのが台湾人の考え方なのです。

対する日本人は、組織内で協力しながらタスクを動かしていくスタイルなので、報連相を頻繁に行います。台湾人が日本国内で仕事をする場合、このあたりに大きなカルチャーショックを受けるだろうと思われます。

台湾人は、日本人のようにチームで仕事を進める習慣がほとんどないので、その分、報連相も少ないと言えるでしょう。

ポイント:台湾人は日本人ほど報連相を行わない人が多いです

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